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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第7章 休日の小悪魔



「立ちましょうか」


「あ…ッッ」



半ば無理やりに履かせたその手が

今度は唐突に私の腕を掴んで──引く。


キュービックソファーに沈んでいたお尻は宙へと離れ、くの字に曲がった腰のまま前へバランスを崩した。

斜め下の方向に引っ張られたのだから当然だ。

頭から床へ突っ込む姿勢で…

倒れる私を受け止めたのが、葉川くん。


「大丈夫ですか?」

「……っ、ちょっと!」


とぼける彼は、身体を使って私の上半身を下から受け止め、素早く腰に手をまわすと、私を抱き寄せながら立ち上がった。


「……っ」


全体重を預けた態勢で、下から押し上げられる。

腰に回された手のせいで後退することもできず、彼と一緒に立ち上がった時にはその胸板に両手をついて完全に寄りかかっていた。



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