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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第17章 家族ほど面倒なものはありません
いつもこんな顔をしていてくれたら、私だって余計に悩まずにすんだのに。
普段の君は信用ならない笑みで本心を隠して
誰よりも自分自身を軽んじている
…ように、見えるの。
──そんな君を、どう信じろって言うの?
「……ッ」
「僕は……」
どうせ私のことだって、セフレ同然の遊びにしか考えていないんでしょう?
間違いだって言うんなら…説明しなさいよ。
君を軽い男だと決めつけている私を、ちゃんと怒ればいいじゃない。
....
「……僕は、嫌いでした。自分の家が」
「……」
「生まれ育った家が…──嫌いでした」