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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第18章 独占欲
「もし僕達が結婚…──したら、先輩は僕のものですか」
「……!」
「フ…っ、…そんなことさえ、考えてしまう…!!」
「ぁぁ…ッ」
抽送が始まり、私の言葉はあえぎ声に取って変わられた。
抜かれていくと思わず腰が浮き…突き入れられると背中がのけ反る。
「僕にとっては結婚なんて…ッ…重たい鎖でしかなかったのに。両親のようになるくらいなら、一生……誰とも深く繋がらずに……」
「…アっ!‥‥は、ぁッ……っ!……ぁっ…!!」
「でもそれだと、…っ、…いつか先輩を、他の男に捕られてしまう」
「…─ッあ!‥‥ハァっ…‥‥アっ、…‥葉川くん…!?」
「横取りされる、ぐらいなら…──」
家族よりも面倒で重たい足枷で、貴女と僕を繋ぎ止めてしまいたい──
最後の葉川くんの言葉は、語尾が掠れて空気に散った。
散り散りになったその言葉を私の耳が少しずつ集める。
集めたピースが互いの隙間を埋めて、ひとつの確かな絵に戻った時──
「‥ほんとう、に…‥?」
私の目は、幸福を掴んで涙を流していた。