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すべての生き物に愛を求めて
第6章 人妻
「まあ、とりあえず昼食にでもしようよ。話はその後でも大丈夫かな?」
「大丈夫です。
すみません。お言葉に甘えてしまって…」
「良いんだ良いんだ!人の命よりは安いものさ。
あの軽症者の部屋から悪化して重症患者の棟へ移ったんだけど、良くならなくて亡くなった人も結構いたからね。」
そうでしたか…
もう少し旅を早めていれば救えた命もあったかもしれないですね。
そう考えていることはクロードさんにはバレていたようで、
「君が責任を感じることは無いよ。
大きな街が復興して心に余裕が出来れば地方に目を向けられる。そう思ったからシェン君達はここに来たんじゃないかい?」
「あっ。シェン様が場所を選んだ時にそう言ってました!」
「リリィ………はぁ。
そう言うことはあまり言わないで下さいね。
ですが、流石クロードさんです。
まぁ、私一人ではなく、様々な人が動けることによって助け合いが生まれる。そうすれば自ずと生きる力が湧いてきて、助かる人も増える…という連鎖を作りたかったんです。
なので、手始めにこの街を選ばせて頂きました。」
一通り話終えると「すみません。」とリリィが言ったので「クロードさんだから仕方ありません。」といって宥める。
「何てったって、『やり手』ですから。」
「大丈夫です。
すみません。お言葉に甘えてしまって…」
「良いんだ良いんだ!人の命よりは安いものさ。
あの軽症者の部屋から悪化して重症患者の棟へ移ったんだけど、良くならなくて亡くなった人も結構いたからね。」
そうでしたか…
もう少し旅を早めていれば救えた命もあったかもしれないですね。
そう考えていることはクロードさんにはバレていたようで、
「君が責任を感じることは無いよ。
大きな街が復興して心に余裕が出来れば地方に目を向けられる。そう思ったからシェン君達はここに来たんじゃないかい?」
「あっ。シェン様が場所を選んだ時にそう言ってました!」
「リリィ………はぁ。
そう言うことはあまり言わないで下さいね。
ですが、流石クロードさんです。
まぁ、私一人ではなく、様々な人が動けることによって助け合いが生まれる。そうすれば自ずと生きる力が湧いてきて、助かる人も増える…という連鎖を作りたかったんです。
なので、手始めにこの街を選ばせて頂きました。」
一通り話終えると「すみません。」とリリィが言ったので「クロードさんだから仕方ありません。」といって宥める。
「何てったって、『やり手』ですから。」