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すべての生き物に愛を求めて
第6章 人妻
クロードさんの方をチラッと見ながらそう言うと、彼も口元をニヤリとさせて

「僕はシェン君も十分やり手だと思ってるけどね。」


二人で腹の探り合いのような笑みを交わしながら廊下を歩いていくと、来たときにもいた少女のメイドさんが迎えてくれた。


「お客様、旦那様、お帰りなさいませ。」

「エミリー、ただいま。彼等と一緒に昼御飯をと思ってるんだがもう食べれるかい?」

「お客様の分の数はご用意はさせて頂いていますが、昼食の時間には少し早いようですので、先にお部屋にご案内させて頂きたいと思っているのですがいかがでしょうか?」

「うん。それもそうだね。じゃあ、ぼくは一度書斎に行ってこようかな?」

「では、そのように。
シェン先生、リリィさん。お部屋へご案内いたします。どうぞこちらです。」


クロードさんと別れて部屋へと案内される。


「こちらがシェン先生のお部屋で、向かい側になっておりますこのお部屋をリリィさんがお使い下さい。お食事の用意が出来ましたらご案内させて頂きます。
何かご質問はございますか?」

エミリーさんに案内された部屋を開けてみると、ちょっとしたホテルの一室のような造りで、簡単なユニットバスも付いていた。

「いいえ。ここまで良くしてくださってありがとうございます。」


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