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すべての生き物に愛を求めて
第3章 うさぎ
『私も語らう相手がいるとわかり、これからが楽しみになりました。また、何かあれば連絡を下さい。』

『はい。それではまた色々と相談させていただきます。では、今日はこの辺で。』

『はい。良い旅を…。』




ふぅ。これからミュゼに連絡が取れるのは大きな収穫でした。
それでは少しお話をしなければいけませんね…

そう思い、ふと顔をリリィへ向けると、物凄く不安そうに耳を下げ、プルプルしながら潤んだ瞳で私を見ていた。


う"っ


今から色々と話さなければいけないのに…
その顔は反則です。。。
彼女に分からないように深呼吸をして、話しかけた。



「考え込んでしまってすみません。」

「い…いぇ。やっぱり…シルバーウルフからも逃げられないようなこんなお荷物…。ご迷惑ですよね…。」


今にもこぼれそうな涙を、絶対に落とすまいと我慢している様がいじらしい。
困ったな…私はだいぶ彼女に入れ込んでいるらしい。
だが、これを話さないで彼女を旅には連れて行けない。
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