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すべての生き物に愛を求めて
第3章 うさぎ
だが、自分勝手なことを言うと、この後一緒に行動するのであれば私の立場を知っておいてもらう必要がある。


その前に、果たしてそれは言っても良い事柄なのだろうか?
ミュゼに連絡を取りたくても、ラクーンへ降り立ったあとの連絡の取り方など聞かなかったですしねぇ。


さて、どうしましょうか……。



『…ェン。………シェン。聞こえますか?』


ん?ミュゼの声?


『シェン。私に聞こえるように、念じながら頭の中で話せば会話が出来ます。』


えっと、
『こうですか?』

『はい。十分です。
それよりも、意識せずして私に念話が送られてきましたが、何かありましたか?』

『思いが強いと念話と言うものになるのですね。わかりました。次から気を付けます。

…それが、実は早速一緒に旅に出たい方と出会ったのですが、私の立場を話しても良いのか気になりまして…』

『そうですね。シェン。貴方が知ってほしい人なら説明してもかまいません。詳しく話してあげると良いでしょう。その方が相手のためにもなります。』


その言葉に少しホッとする。


『ありがとうございます。ミュゼと話せて良かったです。』
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