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すべての生き物に愛を求めて
第4章 森の主
先の大きな地殻変動で妾と同種の命の光が何体も消えた。
700年生きていたが、ここまで大掛かりなものは初めてのことであったから、回りの生き物や同胞が多く命を落とす様に心細さを感じたのは事実。
しかし、生き残ったモノ達の生命力たるは凄まじいこと…
雄が雌を見つける度に追いかけ回し、果ては交尾している。
まったく
「穢らわしい……流石は獣じゃ。」
そんな自分にもたまに雄のドラゴンがやってくる。
生態系の頂点に立つドラゴンはその強さと、体の大きさ故に個体の数が少ない為、交配相手を探してやってくるのはしかたがない。
だが、彼女は光線にも見える咆哮を彼等に浴びせ、近寄らせない。
それになす統べなく退散してしまうのは、彼女がエンシェントドラゴンという最上位のドラゴンだから。
「2~300年の若造が、妾に触れるなど言語道断。
大体あんな行為、誰がするものか!」
フンッ!とふんぞり返る彼女は生まれてこのかた700年貞操を守っている。
700年生きていたが、ここまで大掛かりなものは初めてのことであったから、回りの生き物や同胞が多く命を落とす様に心細さを感じたのは事実。
しかし、生き残ったモノ達の生命力たるは凄まじいこと…
雄が雌を見つける度に追いかけ回し、果ては交尾している。
まったく
「穢らわしい……流石は獣じゃ。」
そんな自分にもたまに雄のドラゴンがやってくる。
生態系の頂点に立つドラゴンはその強さと、体の大きさ故に個体の数が少ない為、交配相手を探してやってくるのはしかたがない。
だが、彼女は光線にも見える咆哮を彼等に浴びせ、近寄らせない。
それになす統べなく退散してしまうのは、彼女がエンシェントドラゴンという最上位のドラゴンだから。
「2~300年の若造が、妾に触れるなど言語道断。
大体あんな行為、誰がするものか!」
フンッ!とふんぞり返る彼女は生まれてこのかた700年貞操を守っている。