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すべての生き物に愛を求めて
第4章 森の主
なるほど。
普通に聞いたら男嫌いな理由も納得できる。


「ですが、引き寄せられるような異性は現れなかったのですか?」


700年も生きていたら恋愛の一つや二つ有りそうなんですが・・・


「ドラゴンは知性が高いとはいえ、やはり雄には交配本能が強いようでな、直ぐに目合(まぐわ)ろうとするのじゃ。
そんな奴等に体を預けるなど虫酸が走る!あやつら、おなごのことなど全く考えておらんのじゃ!
一度目合えば己のモノのように扱い、苦しさに喘ぐ声など聞いていないかのように交尾を行う…
なんと穢らわしき事じゃ!」


今までに森で動物の交配しか見たことがないドラゴン達からすれば、それはごく当たり前の行為だったのかもしれない。
ですが、フレイアは幼い頃にレイプされそうになった経験がそれに待ったをかけた…と言うことなんでしょうね。


「確かにその通りです。ともすれば男性は、女性の状態など気にもせずに自らの欲望を満たすことしか考えられなくなる生き物ですね。
フレイアの言い分は最もだと思います。」


「面白い事を言うのう。その方も雄であろう。」


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