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すべての生き物に愛を求めて
第4章 森の主
「ありがとうございます。でも一つだけ、目合(まぐわ)う事をフレイアの言う『穢らわしい』事とは思いません。」


途端にフレイアが不機嫌になる。


「何故じゃ!己の意見も言えずに男に良いようにされたのに、それでも尚、穢らわしいとは思わぬのじゃ!」


「他を愛しく思うことは決して穢らわしい事ではありません。
むしろ気高く、美しいものであるはずです。」


「その様なこと断言出来まい!大体何の根拠があって美しいとまで申すことができるのじゃ!」


最早自分の意見を聞いてもらえないと喚いている駄々っ子の様になってきた。



今まで自分を支えてきた考えが覆されてしまう。

周りは一様に自分とは違う考えを持っている事はわかっていた。

だけど、自分が森の主ゆえに誰も何も教えてはくれない。

だから何百年も学んだ、学ぼうとした。

でも、この事だけはいまだに何故他と違う考えなのかがわからない…


哀しみ・・・憤り・・・・・・孤独。。。





だから、私が教えてあげます。


「それは、貴女が気高く美しい存在だからです。」



「え…?」

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