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すべての生き物に愛を求めて
第2章 いわゆる転生
説明をするようなことなのかしら?
と、首をかしげているとクスッと笑われた顔にドキッとする。

「説明というか、お願いに近いのです。
まず、あなたが行く世界はラクーンと言います。
所謂魔法の使えるファンタジーの世界だと思ってください。ですので、人の他にドラゴンや獣人、妖精が住んでいます。」

「素敵な世界なんですね。」

素直にそう思った。
ファンタジーなんて物語の産物でしかないけれど、自分がその世界に行けると思うと気分が高揚してくる。


「それが、先の地殻変動でラクーンに生きる3分の1の生物が死んでしまったんです。世界を発展させるためには地殻変動は欠かせませんが、その後の命の生成が必要不可欠です。そこであなたの魂がこの世界に必要となりました。」

「私の魂が?」

「はい。魂が強すぎると言うのは、実はあなたの魂が今、最も神に近い魂だからなのです。よって、あなたがラクーンに行くと確実に着いてくる能力があります。それが人より高い魔力量と、何者(物)も虜にするフェロモンです。
その力を使って、生きとし生けるものを愛して欲しいのです。」

「生きとし生けるものを愛する?」
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