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【マスクド彼女・序】
第3章 一日目【彼女との戒律(ルール)】

「……」


 その状況を目と耳で確認すると、唯は言った。


「なるほど。何となくですが、このゲームがどの様なものか、わかった気がします。つまり『LOW(低く)』と宣言された私は【♧4】以下のカードを出さなければならない――と?」


「理解が早くて助かるよ。その通りだ。そして『HIGH(高く)』を宣言された場合は、逆に提示された数字以上のカード出さなければならない。宣言通りのカード出せれば勝ち、そうでなければ負け。それを互いの手札が無くなるまで繰り返した結果、最終的に勝利した回数の多い方が勝者となる。あとは――」


 正直は詳細な部分について、説明を続けた。


 それによれば先ず、このケースに於いて――

 【♧4】で『LOW』を宣言された唯に、与えられし選択肢は二通り。一つが三枚の手札からカードを出す方法であり、もう一つが残っている山札からカードを引く方法。

 すなわち、手札に【3】以下の数字がなければ(あっても敢えて出さないことも可能だが)、一か八か山札のカードに勝機を委ねることができるのだ。

 そうして出されたカードが【5】以上の数字なら正直の、【3】以下であれば唯の一勝が確定する。もし【4】だった場合は、互いに相殺され引き分けに。


 次に【A】について――

 【A】は基本的に【1】として扱われる。しかし、【K】で『HIGH』を宣言された時には、その条件を満たす唯一のカードして使用することも可能。


 手札が先に尽きた場合――

 例え手札がゼロになっても、相手が手札を有してる以上は勝負続行。自分の順番で提示する手札がない場合は、山札にてそれを補う。しかしそのケースでは、カードを見ずに『HIGH』『LOW』の宣言をしなければならない。


 ――と、正直の示したルールは、概ねその様なものだった。

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