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【マスクド彼女・序】
第3章 一日目【彼女との戒律(ルール)】
続く、唯のターン。
手札を眺めた唯は、その中の一枚を提示し――そして、宣言。
「HIGH――で、お願いいたします」
【♧J】
「……」
それを受けて、正直を自分の残り手札を見つめた。
【♡J】【♤9】
その二枚では、唯の提示した【♧J】の『HIGH』という条件は満たせなかった。だが正直は僅かに悩みつつ、そうするとこを選ぶ。
「じゃあ、コレを――」
【♡J】
マークに関係なく同じ数字の場合、このターンの勝敗はつかない。すなわち正直は、引き分けにすることを選んだのだった。それによりこの時点で、自身のリードを保つことができる。
しかし――結果を目にすると、唯は言うのだった。
「それで、よろしかったの――ですか?」
「……?」
微かに携えた笑みが、正直の心を揺さぶってゆく。
手札を眺めた唯は、その中の一枚を提示し――そして、宣言。
「HIGH――で、お願いいたします」
【♧J】
「……」
それを受けて、正直を自分の残り手札を見つめた。
【♡J】【♤9】
その二枚では、唯の提示した【♧J】の『HIGH』という条件は満たせなかった。だが正直は僅かに悩みつつ、そうするとこを選ぶ。
「じゃあ、コレを――」
【♡J】
マークに関係なく同じ数字の場合、このターンの勝敗はつかない。すなわち正直は、引き分けにすることを選んだのだった。それによりこの時点で、自身のリードを保つことができる。
しかし――結果を目にすると、唯は言うのだった。
「それで、よろしかったの――ですか?」
「……?」
微かに携えた笑みが、正直の心を揺さぶってゆく。