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【マスクド彼女・序】
第2章 前日【楽園からの誘い】

 そんな時――。


「――真矢正直、さん」


 突如、口にされたのは――正直の氏名。提示した免許証にて、彼女はそれを知り得ているが……。


「はい――?」


 呼ばれたことを不思議に想って、正直はそっと首を傾げた。

 すると、彼女は言う。


「『真』実を貫く『矢』……偽りのない『正直』な心……。貴方の名前を……私はとても素敵だと……そう、思いました。およそ人を信じることをしない、私なのに……」


「えっ……ああ、それは、どうも」


「だから、私は貴方と共に……此処で、ほんの束の間。孤独を忘れてみようと、そんな風に……思っているのです」


「孤独を……忘れる?」


 彼女はコクリと頷き――


「ええ――けれども、ほんのひと時で構いません。それが、二週間という――暇(いとま)」


 そして、正直に訊ねた。



「その暇を、どうか私に――くださいませんか?」

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