この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【マスクド彼女・序】
第2章 前日【楽園からの誘い】
 いや、たぶん返してくれないんだ――と、正直は思う。

「外界との接触の一切を遮断していただきます」――との彼女の強い言葉が、それを示していた。


 入って来たドアへ向かうと、そのドアノブを掴む。が、捻ろうとするもガチッと強固な感触を得る。どうやら中よりは、開かないらしく。

 つまり、正直は閉じ込められていた。


「……」


 そうとわかりながら、しかし正直は不思議とショックを感じてはいない。


 部屋のドアの右手には、もう一つの扉があり。そっちはスンナリと開く。其処には、洗面台と便座、そしてシャワーカーテンに仕切られたバスタブ。

 すなわちユニットバスは、改築されたばかりのように、何処か真新しい匂いがしていた。それが何を示すのか今はわからないが、少なくともこの部屋が最低限の生活スペースであることは間違いなさそうだ。

 正直は部屋に戻ると、今度はチェストやラックを開こうと試みる。だが、どちらも鍵がかかっていて、それらも中を確認することはできなかった。

/220ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ