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【マスクド彼女・序】
第3章 一日目【彼女との戒律(ルール)】
「スマホは充電が切れ次第、お返しします。使用を疑う訳ではありませんが、これも戒律に殉ずる為とご理解ください。どうあっても此処は、二人だけの空間とさせていただきたいのです」
「それは、わかったけど……さ」
「何か?」
「さっきのメール……返事だけ、させてくれない」
「新垣璃子さん、ですか? やはり、気になるのですね」
「まあ、ね。約束を破ってしまったんだ。できれば、誤っておきたい」
「……わかりました」
「い、いいの?」
「その代り――返信のメールは、私が入力します。なんと打てばいいか、その内容を口頭で伝えてください」
「……」