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【マスクド彼女・序】
第3章 一日目【彼女との戒律(ルール)】

 何かに耐え兼ねるようにして席を立った璃子は、図書館の入口、エントランスへと向かう。

 壁際を背に立ち止まると、手にした自らのスマホを見つめ、やや迷った挙句に一本の電話をかけた。

 その通話相手は――


「――あ、新垣です。突然、すみません」


『ああ、どうも。珍しいね。俺に電話してくるなんてさ』


 落ち着き対応したその声は、ゼミの先輩の三嶋。正直の友人である。


『で、何か用?』


「特に用という程のものでは……ですが若干、気になることがありまして、ですね」


『うん……?』


「あのっ……真矢先輩のことなのですけど」


 思い切って、その名を口にした時。


『へえ――なるほど、ね』


 妙に納得したような三嶋の反応を、璃子は少し不思議に感じた。


「あの……?」


『あ、別に。コッチの話だから。それで――アイツが何か?』


 改めてそう問われ、璃子は何と言うべきか慌てて考えを巡らせる。

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