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・辿りつく 先には・
第12章 『情事』
聖は起き上がり、ゆっくりと絢音を膝上に寝かせショールを掛け二人の姿を隠した。

熱い熱い、聖の情熱が言葉を放たないのに愛してるは唇から魂に流れ込むようだった。

深い情熱と愛情の気持ちを感じる絢音。

ゆっくりと離れた。
離れたくなかったのか、離れたかったかを考えた切那な一瞬…

「飴と鞭なの?褒美と意地悪が極端。」

「調教やから飴と鞭は当たり前や。絢音が従順ならええ。絢音は今までで最高の僕の奴隷になる。」

頭を撫でられた、猫を撫でる様に…

「少し休み無茶をさせた。眠かったら、眠ってええよ。」

悔しくて顔をうめた。


空は高く春の薄い青空は、二人を見下ろし優しく包むのだった。
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