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第17章 『距離』

聖もまた私に答えを齎した。私のキィ マスターにこの人もなるのだろう。

そして今だかつてない、新しい世界の扉を開けてくれる事になる。

そこに不安はあったが、先を見たい私の気持ちが心を奮い立たせてもいた。

聖の持つ愛を、本当の意味で知りたかったからだ。

抱きしめられたまま、眠りに落ちた。

人の体温を感じながら寝たのは、初めてだったがこんなに気持ちのいいものだと知った。

二人を包む闇が、部屋を静かにし眠りは降り注がれた。

激しい炎は温かい燭となり、二人を一つにするのだった…