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・辿りつく 先には・
第17章 『距離』
それにちょっと笑って答えた。
「もっともっと気持ち良くしたいの?」
それに目線の合う二人。
「女を気持ち良くさせるのは当然やろう。そこから引き出される愛や服従は絶対なもんやから。」
「少し分かって来た気持ちがする。与えてくれた快楽、全てに 愛があると言う事よね。痛みすらも…」
「絢音の心も身体も、生きてる事の全てが僕の為なんだよ。指先の一つまで、涙の一粒までも…」
「それを失った時が怖いわ。」
「絢音がええ子なら、一生このままやから。今は心配せんでええ。」
支配管理される事で、生きる事の全てを魔王に感謝して生活するようになるのだ。
食事をして美味しいと感じる事も、楽しい時間を過ごせるのもご主人様が愛して下さり毎日を心穏やかに生きれる。
その平穏こそが、支配の証。
無くなった時の恐怖は、今は考えなかった。
自分自身が今度こそ、愛し抜き全身全霊を掛けて生きたいと思っていたのだから…いつも、いつも最後には自分の愛する気持ちに裏切りと無念の思いに負け諦めて来た。
そして男など信用しないと思いながら、男を求めて来たのだ。
たった一度でいい、深く深く愛され、深く深く愛し互いの気持ちの中で愛し合う事。
願いがまさかこんな形で、叶えられるとは思っていなかったけれども。
人の道を外れたと、普通は言われるのだろう。だがその普通こそがもっとも残酷だろう。
旦那の思う普通に振り回され、どうしたら相手が幸せになるかを考え鬱病にまでなった。
他にも沢山の重なりはあったにせよ、それは大きな一つの理由だった。
ただ、ただ幸せになりたかっただけなのに愛は消えた。
形を変える愛程、不確かなものは無いのに…その不安をうめるのが愛し合う事だと、はっきりと分かった。
愛する人の意味での、愛人。ラ・マンに寄って…
私の愛は私の気持ちをただ浸すらに、打ちつけてぶつけただけの一方的な愛情だったのだと気付かされた。
最大の謎は、簡単に解かれる時が来るのだ。
私には時折、私の悩みをふわりとその人が思っていなくても話している言葉の中でくれる鍵がある。
その鍵を私が拾い、私はまた私のスキルを上げ先に進む。
いつしか私はそんな人達を、鍵を持つ人とキィ・マスターと
呼ぶようになった。
「もっともっと気持ち良くしたいの?」
それに目線の合う二人。
「女を気持ち良くさせるのは当然やろう。そこから引き出される愛や服従は絶対なもんやから。」
「少し分かって来た気持ちがする。与えてくれた快楽、全てに 愛があると言う事よね。痛みすらも…」
「絢音の心も身体も、生きてる事の全てが僕の為なんだよ。指先の一つまで、涙の一粒までも…」
「それを失った時が怖いわ。」
「絢音がええ子なら、一生このままやから。今は心配せんでええ。」
支配管理される事で、生きる事の全てを魔王に感謝して生活するようになるのだ。
食事をして美味しいと感じる事も、楽しい時間を過ごせるのもご主人様が愛して下さり毎日を心穏やかに生きれる。
その平穏こそが、支配の証。
無くなった時の恐怖は、今は考えなかった。
自分自身が今度こそ、愛し抜き全身全霊を掛けて生きたいと思っていたのだから…いつも、いつも最後には自分の愛する気持ちに裏切りと無念の思いに負け諦めて来た。
そして男など信用しないと思いながら、男を求めて来たのだ。
たった一度でいい、深く深く愛され、深く深く愛し互いの気持ちの中で愛し合う事。
願いがまさかこんな形で、叶えられるとは思っていなかったけれども。
人の道を外れたと、普通は言われるのだろう。だがその普通こそがもっとも残酷だろう。
旦那の思う普通に振り回され、どうしたら相手が幸せになるかを考え鬱病にまでなった。
他にも沢山の重なりはあったにせよ、それは大きな一つの理由だった。
ただ、ただ幸せになりたかっただけなのに愛は消えた。
形を変える愛程、不確かなものは無いのに…その不安をうめるのが愛し合う事だと、はっきりと分かった。
愛する人の意味での、愛人。ラ・マンに寄って…
私の愛は私の気持ちをただ浸すらに、打ちつけてぶつけただけの一方的な愛情だったのだと気付かされた。
最大の謎は、簡単に解かれる時が来るのだ。
私には時折、私の悩みをふわりとその人が思っていなくても話している言葉の中でくれる鍵がある。
その鍵を私が拾い、私はまた私のスキルを上げ先に進む。
いつしか私はそんな人達を、鍵を持つ人とキィ・マスターと
呼ぶようになった。