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・辿りつく 先には・
第1章 『突然』
毎朝、同じ朝がやって来る。日常は私には退屈。結婚してもう、十年 夫婦間の冷めた関係も含め毎日は、平凡に流れて行った。

たまの休みを急に貰うと何をしていいかに悩む。少し前から教えて貰ったサイトに出入りするようになったのも、色々な事が重なって起こった偶然だったけれどそれは必然だったのだろうと後で気付く。世の中の偶然なんて本来はなく、全てが必然へと変化していくんじゃないかなと考えていたら、入室のお知らせ音が静かな部屋に響いた。

集合チャット、この独特な世界にはまった訳ではなくなんでも興味があるとついつい気が済むまで入りこんでしまうのが私の悪い癖だった。宿主になっていたのは私。チャットでは色々な専門用言があるらしい。出会いは常に突然だし、見も知らない人々が平然とすぐに会話を始めるという不思議な世界だった。

今日の入りは平日の午前中ともあり、学生さんかなと思っていたらどうやら違うようだった。様々な人々が来るのと、住んでいる場所も名前も年齢も本当のものとは違うかもしれない。げんに自分も、そこまで年齢を下げる意味もないかなとも思いつつ28歳などと馬鹿げたことをしてしまった。本当はもう38歳の既婚者だと言うのに。昔から 色々な世界観を作るのが好きだった為に空想や妄想の中で生きれてしまうせいもあったかもしれない。

まずは挨拶をしてどこに住んでるかや天気の話しなど、当たり障りのない話しをしている間に色々な会話に流れていく。
住みは聞いても嫌がる人はシークレットにするようだった。

今日の人は滋賀県からのようだった。天気は曇り空。こちらは神奈川からですよ~の返事。天気は晴れ。

曇り空のような人だなと思った。少しけだるそうに話す雰囲気、平日の午前中なのに仕事にも行ってない男性って何だろう。そう思いながらも話しをすると、理由はゆっくりとであったが分かってきた。どうやら長い間、鬱病を患い仕事は行ったり行かなかったりのようだった。朝からちょっと、重い人に当たってしまったなぁと思いつつも私も鬱病を経験していた事があり無下にすることも出来なかった。その勘違いがこれから先に途方もない出来事へ繋がるとは、全く思いもよらなかった。
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