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・辿りつく 先には・
第5章 『現実』
「一緒になんかしないよ、言ったやんか。絢音は特別のお気に入り。大事にする。必ず、面白い世界を君に見せてあげるよ。」
それに背筋を凍らせながらも、いつもの気持ちが沸き上がる。なんでも興味だけを捨てられない、好奇心の私。
「今から貴方を聖と呼ぶわ。ひじり 綺麗な韻だから。誰も貴方をそう呼ばなかったでしょう。」
それに冷微は風に流した。簡単に落ちるならつまらない。だから絢音を、選んだのだ。
「ええね 聖なるなんて柄じゃないし、ひじりの方が悪そうや。」
その微かな抵抗を、心地好く受け入れた。聖玲のそれもが調教の始まりだと絢音は知らず、微笑みを浮かべた。
するりと手を離し 前から呼ぶ。
「聖 貴方が私の全てを知る時は、貴方が逃げ出したくなるわよ。」
「お手柔らかに~さて三日間よしなに 僕の姫。」
そこにスカートを持ちお辞儀をする絢音。
二人は目を合わせ笑いながら、手をとりホテルへと向かうのだった。
行方はどこへ向かうのか、春風だけがそれを知っていたのかもしれない。
それに背筋を凍らせながらも、いつもの気持ちが沸き上がる。なんでも興味だけを捨てられない、好奇心の私。
「今から貴方を聖と呼ぶわ。ひじり 綺麗な韻だから。誰も貴方をそう呼ばなかったでしょう。」
それに冷微は風に流した。簡単に落ちるならつまらない。だから絢音を、選んだのだ。
「ええね 聖なるなんて柄じゃないし、ひじりの方が悪そうや。」
その微かな抵抗を、心地好く受け入れた。聖玲のそれもが調教の始まりだと絢音は知らず、微笑みを浮かべた。
するりと手を離し 前から呼ぶ。
「聖 貴方が私の全てを知る時は、貴方が逃げ出したくなるわよ。」
「お手柔らかに~さて三日間よしなに 僕の姫。」
そこにスカートを持ちお辞儀をする絢音。
二人は目を合わせ笑いながら、手をとりホテルへと向かうのだった。
行方はどこへ向かうのか、春風だけがそれを知っていたのかもしれない。