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・辿りつく 先には・
第2章 『再会』
あの次の日 メールを送り返してから 時折り二人は、チャットで待ち合わせをして話をしていた。

時には互いの仕事の愚痴であったり、夫婦間の悩みであったり。夫婦の問題になると、口数を減らす絢音に気遣いしてか いいたくない事は無理に言わなくていいよと、言ってくれた。

毎回、お互い二時間くらいのチャットに意識をしていた。でないとずっと話していられそうだったからだ。

Nさんはアパレル関係のフロアー統括らしく、売場に立てば鬱病の重苦しい事をちょっとだけ忘れて笑顔で対応出来るらしく 回りは病気だとは分かっていたがそう見られない事も多いらしい。

気持ちが分かるなぁと思った。私も夫には体が悪い訳ではなかったが何処が?みたいな顔をされていた。

酷い時は、お前は何を話しても返事はふ~んだのでつまんねぇよなとかまで言われたりしたものだった。

鬱病は心が風邪をひくような物だと終わってから本を読んで知った。普段から負けん気は強いが内面は言われた事を人より感じやすいので、そんな言葉はかなりの突き刺さりだった。

ああ、この人には何も分からないんだなぁと思いさらに悲しくなりどんどんと闇はやって来ていた。
そんな話をした時にはその気持ち、良く分かるよと言われたのがどれ程 嬉しかったことか。

Nさんには私よりよっぽど女性的な所があり、気遣いやさりげない気持ちが 女心を分かってるんだなぁと思った。

業界のせいですよと多分笑って言ってるんだろうなと思う会話は、あちら側を想像する楽しみの一つだった。

自分も二十代前半の時にアパレル業界にはいたのでイメージも分かりやすいのだった。

・今度ね 新しいお店を自分の担当しているフロアーに入れる事になり今 少し忙しいんだよ・

・それは楽しみですね~ ああ でも疲れちゃうかな 頑張らないでゆっくりとね・
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