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・辿りつく 先には・
第11章 『告白』
遠くに何か物音が聞こえ、意識がゆっくりと戻ろうとしていた。
目を覚ますと、間近に聖の顔があって身を引こうとして足が股の間にすっぽり入れられているのを知った。
一瞬、此処がどこで何故こんな風に聖が間近にいるのかが分からなかった。昨日、逝った後に気を失ってしまったからだ。
「いい顔してたで、寝顔 見て愉しんでたのに。昨日あれだけ、逝ったから流石にぐっすりやったろ。」
恥ずかしくなって、腕の中に顔を隠した。もうこんな近い距離になっては、逃げても無駄だと分かっていたからだ。
「そんな恥ずかしい事、言わないで。それにあんな恐い事、ばかりして。」
「体感したやろ、今までどんな事してたかは知らん。でも、誰にも出来なかった経験を、させてやりたかった。それが僕の愛し方や。」
「強引過ぎるわ、聖は…心は抵抗しているのに身体に先に言う事を聞かせるなんて。」
「久しぶりに僕も、気持ちいい想いをさせて貰ったわ。絢音は暫く誰ともしてない、言うてたから絞まりもきつうて。」
それにはばっと顔を上げて、胸を叩く。
「だからホントにそういうの、言わないで。恥ずかしいの。」
「なんや褒めてんのに、昨日はあんなにいい声で鳴いてたやん。話し声は低いのに、鳴き声は高いんやな、そそるわ。」
もうっと怒ってるのを目にして、笑う。だがあまり笑い声を上げない聖を見たら、今だけでも鬱病のつらさを忘れられているならいいかとさえ思ってしまう。私もお人よしだと思った。あんな夜は確かに、今まで経験したことは無かった。
今まで経験した、男性との行為が本当に味気ないものにされてしまった。
愛し合い魂を解放して、連れて行かれる世界は快楽も何倍にもなる。
もう後戻りなど、決して出来ないのを心が知っていた。
「何にしろ、愛してる言うたんやから今日 一日は従順にな。」
「従順なんて、そんなの私には難しいんだけど…」
「まずはもう一度、愛してる言うて。」
聞いてないのかな、今の話しと思ったが 確かにこの魔王を愛していない訳が無かった。
目を覚ますと、間近に聖の顔があって身を引こうとして足が股の間にすっぽり入れられているのを知った。
一瞬、此処がどこで何故こんな風に聖が間近にいるのかが分からなかった。昨日、逝った後に気を失ってしまったからだ。
「いい顔してたで、寝顔 見て愉しんでたのに。昨日あれだけ、逝ったから流石にぐっすりやったろ。」
恥ずかしくなって、腕の中に顔を隠した。もうこんな近い距離になっては、逃げても無駄だと分かっていたからだ。
「そんな恥ずかしい事、言わないで。それにあんな恐い事、ばかりして。」
「体感したやろ、今までどんな事してたかは知らん。でも、誰にも出来なかった経験を、させてやりたかった。それが僕の愛し方や。」
「強引過ぎるわ、聖は…心は抵抗しているのに身体に先に言う事を聞かせるなんて。」
「久しぶりに僕も、気持ちいい想いをさせて貰ったわ。絢音は暫く誰ともしてない、言うてたから絞まりもきつうて。」
それにはばっと顔を上げて、胸を叩く。
「だからホントにそういうの、言わないで。恥ずかしいの。」
「なんや褒めてんのに、昨日はあんなにいい声で鳴いてたやん。話し声は低いのに、鳴き声は高いんやな、そそるわ。」
もうっと怒ってるのを目にして、笑う。だがあまり笑い声を上げない聖を見たら、今だけでも鬱病のつらさを忘れられているならいいかとさえ思ってしまう。私もお人よしだと思った。あんな夜は確かに、今まで経験したことは無かった。
今まで経験した、男性との行為が本当に味気ないものにされてしまった。
愛し合い魂を解放して、連れて行かれる世界は快楽も何倍にもなる。
もう後戻りなど、決して出来ないのを心が知っていた。
「何にしろ、愛してる言うたんやから今日 一日は従順にな。」
「従順なんて、そんなの私には難しいんだけど…」
「まずはもう一度、愛してる言うて。」
聞いてないのかな、今の話しと思ったが 確かにこの魔王を愛していない訳が無かった。