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祐子の欲望
第4章 二人の自立
お互いの仕事の話はしない、という約束でパソコンも2台で、別々に管理する事にした
個人で仕事するには経理全般もする事になる

「女の事務員さんを二人で頼む? その分費用を下げて貰って」

「管理は別々でいいわよ。事務員さん、心当たりあるわ」

「そうなの…。探す手間が省けるわね」

「引き受けてくれるけど、値段の交渉はいるわよ」

「そこは祐子さんの愛嬌と押しで」

「あはは……無理!」

「こはるさんの方が、動かないと、無職でしょ?」

「ホムペ作って、アップして毎日更新して派手に宣伝するの」

「もしかして、私とのエッチ、料金が発生するとか……」

「そんなお金取るような事、私にはできません」

「ありがと」

「それじゃ、ホムペ作りますね」

「何か差し入れしようか?」

「片手で食べれるものを」

「分かったわ。すぐ作るから」
こはるは自分の部屋に籠もった
5分程して祐子がドアを叩いた

「お待たせ」

「祐子さんの手料理、初めて食べるのね」

「ご免ね、自信ないの」

「って、どう見てもおにぎりですよね?」

「おにぎりって、1番シンプルで、塩加減の具合と握り具合で味と食感が、変わってくるのよ。私の中では1番難しい料理よ」

「私は、作って貰えるだけで嬉しいです。それに、共同生活が始まったって、実感できるし」

「そう言って貰えて嬉しいわ」
祐子は部屋から出ていき、エステの勉強をする事にした

こはるがきてから1週間
こはるの母親からもあれ以来連絡はない
祐子が気にしても仕方ないし、簡単に行ける距離でもない
しかしこはるは心配してない様子で

「我慢できなくなったら、お父さんとするわ」

背に腹は変えられない
浮気する人でもないが、祐子とこはるが火を付けた
女の浮気はバレないが、女同士なら分からない
問題が起これば、こはるに連絡はくるだろう

二時間程してこはるが部屋から出てきて、祐子の部屋のドアを叩いた

「どうしたの?」

「終わったよ。それでね……、作ってたらしたくなったの……。どうしたらいい?」

「分かったわ。もう少しだけ待っててよ」

「無理……かも……」
こはるは祐子の首元に腕を回して、髪の毛にキスした
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