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こんな想いをそのままに
第1章 透視
「あっ󾭛目をあけたぁ」

「涼󾭛」

「おい、看護士さんを…」

「涼くん」


(うん?何?お母さんに…お父さんまで)

(ここは?)

(痛た󾭛足が痛い󾭛)

(あれ?医者?)

「もう大丈夫です。あんな事故で…。特に当たりどころが悪かったから…。今後、後遺症等の検査と身体の回復を併行しながらの治療法に変更していきますが…よろしいですか?」

「はい。よろしくお願いします。」

「おめでとうございます」

「ありがとうございます」

(全く記憶がない。なぜ、僕は病院にいるのかさえ)

「涼。わかるか?」

「…」
(わかるも何も…お父さんじゃん。で、あんたがお母さんでしょ。って変な漫才させるなっ)


「まぁ…あわてないで…これから少しずつ回復していくでしょうし」

「そうね…でも、本当に良かったぁ」


ピピピッ…ピピピッ…ピピピッ…ピピピピピピッ…ピピピピピピッ…ピピピピピピピピピピピピ…

あ~ん󾭛うるさい󾭛

ガバッ󾭛

涼は布団から腕を伸ばして…目覚ましを止めた。
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