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ロッカールーム
第5章 1日目 ♀
ふぅううう…

男が息をつく。

ジャラジャラ…

ガチャン…

プシュッ…

ぷはぁああ…

自販機の音、プルタブを引く音、男の喉がなる音までする。

暗闇にいる分、小さな音まで耳が拾った。

ッゥ…ッゥ…

斜め下の女が泣いているのか、それか余韻に呻いているような声もする。

ガチャン…

ジャラジャラ…

チャリン…

男が戻ってきてコインを入れる。

まだ、ヤルのかよ。

自分に当たらないことを願った。


ミィーン…

あれは、扉の何処かが開く音だ。

普通のロッカーみたいに扉全体が開くのではなく、一部分が開くんじゃないかな。

そして、さっきより遠くで音がするので、アタシじゃないみたいだ。
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