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ロッカールーム
第5章 1日目 ♀
男が出ていくのを待ってシャワーを終えた。

自分の服に着替えて帰る支度をして応接室に行こうと思ったけど、
手足に力が入らず、ガウンを羽織るのがやっとだった。


「失礼します。」

「そこに座って」

ふっかふかのソファーに体がズブズブと沈んだ。

「これは何だ?」

テーブルに紙切れが置かれた。

「えっ?」

【あいちゃん最高っ
俺としたくなったら連絡ちょ

魔王】

走り書きと携帯の番号が書かれていた。

「知らない。」

「そうか、箱の底にお前の体に隠れて置かれてたんだが?」

「知りません。」

男が紙を奪う。

「返してください。」

「お前のものか?やっぱり知ってるんだな?」

「いえ、知りません。」

「じゃあ箱の中にあったんだから店のものだろう。」

男が紙をポケットにしまった。
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