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ロッカールーム
第1章 1日目 ♂
何かが、動いた。

僕は慌てて手を引っ込めてしまう。

何だろう。

もう一度手を入れようとしたが、もう10秒を切っていた。

手を挟んではカッコ悪いのでそのままカウントダウンを待つ。

0になる。

≪ご利用ありがとうございました。≫


アナウンスが流れてから、ゆっくりと扉が閉じていった。


あれは何だったんだろう。

もう500円玉がない僕は、沢山の疑問でグルグルしながらも、玉簾のスペースに寄ることもなく出口に向かった。

内側の扉を開けると1メートルもない通路に灯りがつく。

【ご利用ありがとうございました。またのお越しをお待ちしています。】

外に繋がる扉には、そう書かれていた。
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