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ロッカールーム
第2章 2日目 ♂
何かに触れた。
でも、昨日とは違って固かった。
びっくりして手を引っ込めてしまう。
あと2分…
僕はまたすぐに手を入れた。
触れた所から少しずつ移動させていく。
凹凸があり温かいが昨日のように柔らかいところはない。
いや、色んな柔らかさと固さがあった。
あっ、今触れているところは凄く柔らかい。
はっ…
びっくりして、また手を引っ込めてしまう。
柔らかい部分に触れているはずだったのに、急に濡れたのだ。
温かい濡れたものに指先が包まれたのだ。
怖いけど、もう一度そこに手を伸ばしてみる。
柔らかい…
いや、やっぱり生暖かい湿地のような感触に変わった。
温かいナメクジのようなものが僕の指をなぞる。
何だろう。
女性が入っているのでは?という考えは外れていたとしても、中にいるのが生き物なのは間違いなさそうだ。
うわっ…
もう一度驚いて、僕は指を引っ込めた。
生暖かい湿地に包まれていたのに、何かがピトッと指に張り付いて、
さらに、柔らかいものにキュッと掴まれたからだ。