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ロッカールーム
第11章 7日目 ♂
挨拶をして画面に視線を戻す。

相変わらず、男がスティックを出し入れしているところだった。

「しかし、何でわざわざクスコを填めたんだろうな。」

「何でです?」

「腸壁には細やかな触感神経は無いんだよ。僅かな痛感と膨満感だけしかわからない。

アナルの面白さは門の出入りで感じさせるんだ。」


「罰なんじゃないでしょうか。

この女、欲深いというか傲慢というか、金をもらってるのに、こっちが女の為に体を提供しているような気分になるんです。

だから、アナルを快感と思いかねない。
罰だから、苦痛と屈辱だけしか与えないんじゃないですかね。」

「ふうん、坊くん凄い観察力だね。
精神的服従を求めているということだね。たぶん僕の加虐性とはまた違うのかもね。」

「Sの性質ですか?」

「僕はね。悲しむ顔、堪える顔に興奮するんだ。そのものを見ることにね。

きっと坊くんは、行為そのものより、こんな酷いことでも従ってくれるという従属性そのものの精神的繋がりを求めるタイプなのかな。」

「普通の恋人も恋愛感情すらないのに、従属性質の強い相手を見つけるなんて難しいですね。」

「そうかもしれないね。」

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