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ロッカールーム
第15章 10日目…♂
「感じない?そりゃ困ったなぁ。だったら人生の大半が感じないわけだ。
今の若者は成功体験が少ないからなぁ。」

「成功体験?」

「マニュアル化しすぎて、ノルマに感じながら、オートメーションしてる。
受け身でなくて、自分で考えて行動するんだよ。」

「はぁ、言われたことだけやってました。それじゃぁ駄目なんですね。」

「坊、sexと同じだよ。お前さんなら出来るよ。臨機応変に工夫してるだろ?」

「え、まぁ…」

そんな時に来店のアナウンスが入り、純さんがやって来た。

「皆さんもうお済みのようで、急な案件が入り残業してました。」

僕はふと連絡先の交換を思いつき、早速交換した。

基本、突然の遅刻、欠席の連絡のみという約束で、

「ほら、ここでなら積極的に動けるじゃないか、坊はどんな職種だ?」

「営業事務です。営業の見習いというか、資料を作ったり、報告をまとめたり…
ゆくゆくは営業になるんですが…」

「へぇ、じゃあ資料を見ながら勉強できるじゃないか。俺のところはそんな分業してないな。」

「私も営業ですが、やはり分業してませんね。
坊くん恵まれてるじゃないですか。」
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