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ロッカールーム
第19章 18日目…日中…♂&♀
彼女が何か仕掛けてくるのは予想していた。
それが、僕を喜ばせるか、期待していた。

彼女が僕の元に来る。いつも通りの時間、いつもと変わらない行動。
でも、少し緊張した面持ちだった。

「こんにちは、営業課の郵便物です。」

週明けの今日は郵便も多く、大きなボックスを抱えていた。

「ありがとうございます。」

僕もいつもと同じように受け取る。その際にたまたま彼女の指に触れてしまった。

彼女が顔を赤らめて、ピクッと反応したが、それ以外は何も変わらなかった。

「お疲れ様です。」

いつも通りの挨拶をすると彼女は会釈して下がっていく。
他の同期たちは、ここぞとばかりに他愛もない会話をするらしいが、僕はしない。

周りの先輩方が代わりに話し掛けることもあるが、今日はそれもなく彼女は課を出て行った。

………何も仕掛けて来なかったな………

僕はほくそ笑む。
せっかくだから、もっともっと楽しませておくれ。

心の内で彼女に話し掛けた。

それっきり、彼女からのコンタクトはないと思ったが、彼女が自席に戻ったであろう頃に、また社内メールがきた。
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