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ロッカールーム
第23章 20日目…夜…初調教
「『ひな』、返事はyesかnoだけだ。そして勿論noの時はそれで終了だ。
俺に質問は許されない。聞き取れなかった時は、『もう一度お願いします』だ。」

「分かりました。いってきます。」

彼女はクルッと向きを変えたが、足取りは重い。

僕は彼女が見えるようガラスの側まで近寄った。

店内で探し物をするように歩いていたが、立ち止まり電話が架かってきた。

「見つけました。」

彼女はガラス越しに僕と目を合わせて話している。

「レジにいる男の店員を呼んで尋ねるんだ。

『一番薄いのと、イボ付きのはないか』と…」

ヒュッと息を呑む音が聞こえ、彼女の目が大きく開く。

少し間があり、

「はい。」

返事がある。

「電話は切らずに、選び終わったら、次の指示を聞け、」

「……はい」

彼女の声が震えていた。

痛みや苦しみ、道具等を使わず、羞恥に堪えるという試練を昼夜通して与える予定だ。

彼女が向きを変えてレジにいく。
若い男性店員に声をかけたのが見て、電話からの会話でわかる。

『すみません、ちょっと商品のことで教えていただきたいのですが…』

『はい?』

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