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ロッカールーム
第23章 20日目…夜…初調教
『ひな』がレジに向かって立ち上がったので、表情は見えなかった。

店には数名客がいて、立ち上がった彼女に振り向く男性客もいた。

店員はもう1名いて、客はそこで捌けていて待ち列もない。

彼女は足早に先ほどの店員のレジに行き、

『すぐ使いたいので紙袋はいりません。』

何とか電話で聞き取れるほどの小声で言った。

店員は完全に見下した表情になり、

『お姉さん

ピッ…

ですねぇ…』

何か余計なことを言ったが、POSの読み取り音で聞こえなかった。

振り向いた男性客は彼女の後ろに並び、頭から爪先までジロジロ見る。

電話を片手に財布を取り出し、会計に手間取る彼女、
カウンターに置かれたコンドームは薄いビニール袋で男性客に丸見えで、
前後から舐め回すような視線を浴びており、
店員と客は目を合わせて、彼女を見続けていた。


やっとお金を払い、お釣を渡されながら、

『レシートは?』

嘲笑うような店員の声かけに、

『い、いりません。』

完全に震えた声で返事して、小走りで『ひな』は出てきた。
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