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ロッカールーム
第23章 20日目…夜…初調教
「買って来ました。」

報告しながら『ひな』の頬に涙が伝う。

僕は店を離れながら聞いた。

「泣くな『ひな』。
店員に『お姉さん『何』ですね』って言われたの?聞こえなかったよ。」

「…………好き者ですねってっ…」

「それで泣いたの?当たってるんだから仕方ないだろ。」

……っ…

後ろを歩いていた『ひな』を隣に引き寄せ肩を抱いて耳元で言う。

「体張った仕事してるんだから…」

っ…ヒック…

「『ひな』泣き止みなさい。でも恥ずかしい命令に従えたことは誉めてやるよ。

嫌なら、辞めればいい。最初に言ったように、別に会社にバラすつもりも、『ひな』を脅すつもりもない。

俺はこんな男だ。
着いてくるかどうかは『ひな』が決めればいい。」

『ひな』はキュッと唇を結び、涙を拭って、

「辞めません。どうか捨てないでください。」

また、はっきりと答えた。
その顔は、昼間の太陽のような笑顔ではないが、闇夜を照らす月のように、妖しい淫靡な輝きを放っていた。

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