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ロッカールーム
第25章 21日目…夜…♂&♀
ハッとして顔を上げると、コーナーにいる客が、皆、ワタシの方を見ている。

手に持った玩具はそのままで、完全に向きを変えていた。

「俺も試したい。」

「これ、凄いらしいけど、どのくらい凄いのかなぁ…」

口々に好きなことを呟きながら近づいてくる。

「やめてください。」

ワタシは勇気を振り絞って言う。

「何を?」

「試していいから試したいだけだよ?」

「店内のものはご自由に…って書いてあるじゃん。」

「お姉さん、こんな店に一人で来るんだから、変態女なんだろう?」

五人ほどいた客にあっという間に囲まれてしまう。

誰かが触れてくるわけでもなく、輪になって囲んでいるだけ…

ワタシは恐怖で何も言えなくなってしまった。

「俺は試したいだけなんだよ、お姉さんが持ってるそれ、おっぱいに当てて見てよ。

それとも俺が持って試してもいい?」

「お姉さん、いい脚してるね。パンツの色見えないけど、黒?それともベージュ?」

一人が床に座り込んで床面の鏡を覗く。

「いや、もしかして、履いてないんじゃない?」

「さあ、早く試してみてよ。」
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