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ロッカールーム
第25章 21日目…夜…♂&♀
『ひな』がどう考えているのか不思議で吹き出してしまう。

あははっ…ゴフッ

「ご主人…様?」

あはははっ…

突然振り向いた『ひな』の口の周りが、リゾットだらけなので、また笑う。

おしぼりで拭いてやると、真っ赤になる。

「『ひな』って、バカなの?それとも弄られるの期待してるの?もしくはわかってて従ってるの?」

「ふぇ?
ご主人様が用意して下さったリゾットを無駄にしちゃいけないと…
それだけしか考えてませんでした。」

ぶはっ…

「な、何がそんなに面白いでしょうか?」

「……天然か、食い気優先ってこと?」

あはははっ…

「何が面白いかわかりません…」

「まあ、いいよ…
食い気より欲を上回らせてあげるよ。」

被虐体質とか主従関係など、お互いいきなり高いステップから始めようとしていた。

『鈴木さん』には、全く興味がなかったから、『ひな』の素の状態すら知らなかったのだ。

聞きたくないことを話されないように、『黙れ』とばかり言って、知るべきことすら聞かなかったのだ。

これだけ受け身体質の『ひな』にそれを求めるのは難しそうだ。

もっと『ひな』のことを知りたい。単純な探求心だった。
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