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残像
第5章 陽炎

市九郎は野盗をして生計を立てていた。
その信念はただひとつ。
貧しい庶民から巻き上げることはない。
金に汚い豪商や、豪農、不正に私服を肥やす役人など、汗して働かず、人から搾取して生きる、蛭のような連中から掠めるのが信条だった。
八尋はその仕事を手伝いたい、と思った。
分け前など要らぬ。
ただ、市九郎の役に立ちたかった。
市九郎は八尋の手裏剣の腕を褒め、仕事に加えてくれた。
八尋は、市九郎と暮らし、初めて生きている、と実感できた。
ただひとつ、気がかりだったのは、果たして己が市九郎の助けになっているのか。ということだった…
その信念はただひとつ。
貧しい庶民から巻き上げることはない。
金に汚い豪商や、豪農、不正に私服を肥やす役人など、汗して働かず、人から搾取して生きる、蛭のような連中から掠めるのが信条だった。
八尋はその仕事を手伝いたい、と思った。
分け前など要らぬ。
ただ、市九郎の役に立ちたかった。
市九郎は八尋の手裏剣の腕を褒め、仕事に加えてくれた。
八尋は、市九郎と暮らし、初めて生きている、と実感できた。
ただひとつ、気がかりだったのは、果たして己が市九郎の助けになっているのか。ということだった…

