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残像
第10章 おまけー再会ー
総髪に結い上げた髪に矢鱈縞の着物を着、綺麗な顔をした優男だった。
「あら、格好で見違えるもんだねぇ!男前じゃないのさ!」
「どうも。鷺は家にいる?」
「さぁねぇ…家に居んだか遊びに行ってんだかよく分かんないのよ、あの人は」
「遊び?あぁ、小石川の兵衛のとこかな。小石川の、どこか知ってる?」
るいは眉根を寄せて空を睨んだ。
「あたしは行ったことないから…確か、高石養生所だったかしら、そんな名前の家だったと思うけど?」
「そう、ありがとう。そこに行けば兵衛にも会えるんだね」
「たぶんねぇ…行ったことないから確かな話じゃないよ?」
「うん、十分だよ。どっちかに話せればいいから」
「じゃ、家はこの裏だから、ちょっと覗いてみて?呼んで返事がなきゃ小石川でしょうよ」
「わかった。ねぇるいさん、おかずって売って貰えるの?持って帰ったり出来る?」
「いいけど…炊きもんくらいしかできてないよ?今日は五目だけど。今炊いたとこだからまだ味がはっきりしないんじゃないかねぇ…」
「あら、格好で見違えるもんだねぇ!男前じゃないのさ!」
「どうも。鷺は家にいる?」
「さぁねぇ…家に居んだか遊びに行ってんだかよく分かんないのよ、あの人は」
「遊び?あぁ、小石川の兵衛のとこかな。小石川の、どこか知ってる?」
るいは眉根を寄せて空を睨んだ。
「あたしは行ったことないから…確か、高石養生所だったかしら、そんな名前の家だったと思うけど?」
「そう、ありがとう。そこに行けば兵衛にも会えるんだね」
「たぶんねぇ…行ったことないから確かな話じゃないよ?」
「うん、十分だよ。どっちかに話せればいいから」
「じゃ、家はこの裏だから、ちょっと覗いてみて?呼んで返事がなきゃ小石川でしょうよ」
「わかった。ねぇるいさん、おかずって売って貰えるの?持って帰ったり出来る?」
「いいけど…炊きもんくらいしかできてないよ?今日は五目だけど。今炊いたとこだからまだ味がはっきりしないんじゃないかねぇ…」