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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第2章 【二話】不在で交わされた契約
     ■ □ □

 玲那はぐったりとしていた。
 昨日、シャワー室で倒れている道弘を発見してからこちら、予想していなかった状態に巻き込まれてしまった。
 玲那の悲鳴を聞いた景臣は部屋に入ることができなかったため、エレベーター近くに設置されている内線電話でフロントに掛け、鍵を開けてもらった。

 それからは怒濤のような時間だった。
 第一発見者である玲那は、警察から疑われた。しかもホテルの密室での出来事で、道弘が部屋に戻ってから発見されるまで三十分もあるのだ。その間に玲那が殺したと疑われても仕方がない状況だ。
 しかも道弘との結婚は、いわば政略結婚。歳の差は二十八もある。財産目当てで殺したのではないかと言われたときは疲れ切って反応するのも億劫だった玲那もさすがに呆れて即座に反論してしまった。
 本当に財産目当てならば、どうして結婚したその日に殺さなくてはならないのですかと口にしていた。
 しかも式も披露宴も行ったが、実はまだ籍は入れてない状態だったのだ。道弘がこのタイミングで亡くなっても、玲那には相続権はまったく発生しない。
 それでは実家の事業への融資に不満があるのかと問われ、玲那は首を振った。
 この短時間で調べてきたのは驚きだったが、関係者に話を聞いて回っているということだったから、だれかから玲那と道弘の結婚の経緯を聞いたのだろう。
 道弘と結婚を選択しなければ、玲那たちは路頭に迷ってしまったのだ。
 助けてもらって感謝こそするが、殺すだなんて恩を仇で返すようなことはできないということを繰り返し伝えた。
 間に何度か休憩を挟みながらいろんなことを根ほり葉ほり聞かれ、ぐったりしてしまった。
 そうしてようやく解放され、ずっと待っていてくれた景臣とともに帰ることにしたのだが。
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