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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第2章 【二話】不在で交わされた契約
帰ってもいいといわれたが、さて、どこに帰ればいいのだろう。
道弘の家に行くのもなんだかおかしいような気がするし、ましてや、実家に帰っていいものなのかも分からない。
警察署の玄関を通り抜けたところで玲那は戸惑い、立ち止まった。
「あの……」
白いワンピースのスカートを握りしめ、玲那は斜め前にいる景臣を見上げた。
「わたしは……どこに行けばいいのでしょうか」
玲那の質問に、景臣は立ち止まると振り返った。
「ご実家にお帰りになるのがよろしいかと」
道弘の家に移り住むのは新婚旅行から帰ってきてからという話になっていたので、玲那の荷物は実家の自室に置いたままだ。
言われてみれば確かに実家に帰るのが正しいように思えた。
「ご実家からお車のお迎えが来ております」
言われて視線を向ければ、見覚えのある黒塗りの車が止まっていた。玲那は促されるまま車へと近寄り、乗り込んだ。
道弘の家に行くのもなんだかおかしいような気がするし、ましてや、実家に帰っていいものなのかも分からない。
警察署の玄関を通り抜けたところで玲那は戸惑い、立ち止まった。
「あの……」
白いワンピースのスカートを握りしめ、玲那は斜め前にいる景臣を見上げた。
「わたしは……どこに行けばいいのでしょうか」
玲那の質問に、景臣は立ち止まると振り返った。
「ご実家にお帰りになるのがよろしいかと」
道弘の家に移り住むのは新婚旅行から帰ってきてからという話になっていたので、玲那の荷物は実家の自室に置いたままだ。
言われてみれば確かに実家に帰るのが正しいように思えた。
「ご実家からお車のお迎えが来ております」
言われて視線を向ければ、見覚えのある黒塗りの車が止まっていた。玲那は促されるまま車へと近寄り、乗り込んだ。