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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第19章 【十九話】キスマーク
そこまで言って、玲那は少し考えた。
景臣に向こうの部屋に行くようにと言ったところで、結局、玲那も向こうに移動しなければならない。それならば……。
「わたしに背を向けて、わたしが部屋を出て行くまでわたしを見ないでください!」
玲那は赤くなりながらそう告げると、景臣はあっさりとうなずいた。
「いいですよ」
そう言って、景臣は素直に玲那に背を向けた。
玲那は景臣の背中を見つめながら掛け布団の中から抜けだし、駆け足で景臣の背後を抜け、部屋を出た。
途端。
「本当にあなたという人は、うかつな人ですね」
「ひぃっ」
リビングに足を踏み入れたと同時に背後から景臣が覆い被さってきた。
「部屋を抜けるまで、とあなたは言いましたよ」
「ひゃあっ」
景臣は玲那の言葉尻を捉えてそう口にして、玲那の首筋に唇を落としてきた。
それだけではなく、ちくりとした痛み。
「時間があればかわいがってあげたのですが、それも無理ですね」
景臣はそういうと玲那をあっさりと解放した。
玲那は振り返ることなく、裸のまま脱衣所へと走り入った。
景臣に向こうの部屋に行くようにと言ったところで、結局、玲那も向こうに移動しなければならない。それならば……。
「わたしに背を向けて、わたしが部屋を出て行くまでわたしを見ないでください!」
玲那は赤くなりながらそう告げると、景臣はあっさりとうなずいた。
「いいですよ」
そう言って、景臣は素直に玲那に背を向けた。
玲那は景臣の背中を見つめながら掛け布団の中から抜けだし、駆け足で景臣の背後を抜け、部屋を出た。
途端。
「本当にあなたという人は、うかつな人ですね」
「ひぃっ」
リビングに足を踏み入れたと同時に背後から景臣が覆い被さってきた。
「部屋を抜けるまで、とあなたは言いましたよ」
「ひゃあっ」
景臣は玲那の言葉尻を捉えてそう口にして、玲那の首筋に唇を落としてきた。
それだけではなく、ちくりとした痛み。
「時間があればかわいがってあげたのですが、それも無理ですね」
景臣はそういうと玲那をあっさりと解放した。
玲那は振り返ることなく、裸のまま脱衣所へと走り入った。