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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第19章 【十九話】キスマーク
 景臣の言葉にいちいち反応していたら、自分の身が持たない。
 だからスルーすることにしたのだが、景臣も負けていない。

「まさかあなたからキスを迫られるとは思いませんでしたね」
「…………」
「いっぱいキスしてなんて言われましたよ」

 眠っている間のことを言われても、記憶にない。それはきっと、景臣の作り話だろうと玲那は勝手に決めた。

「一時間弱で出掛けますから、シャワーを浴びて、準備をしてください。服は脱衣所に用意しています」
「はい、ありがとうございます」

 そういって、景臣はドアの前に突っ立ったまま玲那の行動を待っているようだった。
 掛け布団の中の玲那は、なにひとつ身に付けていない状態。実家の自室でも全裸になることなんてないのに、いくらすべて見られてしまった相手であっても、やはり恥ずかしい。

「あの……シャワーを浴びに行くので、着る物を……」
「すぐに脱ぐのに?」
「それでも!」
「ないですよ、そんなもの」
「え」
「筒宮の屋敷に比べれば狭いのですから、キスマークが盛大についた恥ずかしい身体を俺に晒しながらシャワーに行けばいいでしょう」
「!」
「昨日もとても喘いでいましたよ、キスマークを付けられただけで」

 やはりこの赤黒い跡は、景臣のせいだったのかと思ったが、服を着てしまえばきっと隠れるから問題ないということにした。
 それよりも、今はベッドからシャワーを浴びるための移動が問題だった。

「ほら、早くしないと俺の唾液でべたべたの身体のままで葬式に行くのですか?」
「それなら! バスタオルをください!」
「バスタオルは脱衣所です。ほら、早くいってください」

 ここでぐだぐだと押し問答したところで、口では景臣に勝てない。それよりも時間がなくなってシャワーを浴びることができなくなる方が問題だ。

「行きますから! 景臣さんは……」
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