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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第21章 【二十一話】直接対決
 寝室へ入ると、景臣は羽織っていたジャケットを脱ぎ、ハンガーへとかけた。
 それをぼんやりと眺めていると、視線を感じたらしい景臣は、くすりと笑って玲那に向き合った。玲那は思わずその表情に見とれた。

 道弘が生きていた頃、玲那の護衛として、つかず離れず、過度に気配を感じさせない、かといって完全に気配を消すことなく、適度にいることを感じさせながらも玲那にストレスを感じさせなかった時の景臣は、ほとんど表情を動かすことがなかった。それはきっと、取り繕っていたからだろうと今の玲那には分かった。
 しかし今は、素を出してしまったからか、いろいろな表情を見せてくれる。
 たとえ辛辣な言葉や恥ずかしい言葉でも、景臣から与えられるものだから、心の底から嫌だと思えない。とはいえ、玲那は被虐主義ではないので、景臣に優しい言葉をかけてもらいたいと思っているが、立場を思えばそれは無理なのだろうとため息を吐いた。

 玲那は、景臣に金で買われた。
 その一言だけ見れば非人道的であるけれど、玲那にも拒否権がなかったわけではない。
 景臣は両親の言いなりになっていると言ったけれど、本当に心の底から嫌だったならば、拒否をしていた……と、思う。
 だからこれは、玲那の意思でもある。

 景臣が求めてくれば、玲那はよほどの理由がない限りは拒否をしないと心に決め、景臣を見上げた。
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