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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第23章 【二十三話】わがままなお嬢さま

■ □ □
ペットだのそばにずっと侍れと言われても、玲那はいまいちピンとこなかった。
景臣は玲那の反応を見て、意味が分かっていないことに気がつき、さらに付け加えた。
「女性は身を飾るためにアクセサリーを身につけますよね」
「……え、えぇ」
突然、話が変わったことに戸惑ったが、玲那はとりあえず相づちを打った。
「あなたは、それと一緒ですよ」
「どういう意味ですか」
「俺をより良く見せるための部品ですよ」
「部品……」
「フルオーダーのスーツに、世界に名の知られたブランドの腕時計。その横にいるのは、高嶺の花であったはずの、美しい女性」
景臣のその言葉は、どこか馬鹿にしたような響きが伴っていた。
「俺が出かける時に常に同行するのが、あなたの仕事」
「……はい」
「そして、出掛けないときは、あなたの身体で俺を悦ばせるのが仕事だ」
「…………」
そういえば、小牧が『景臣に二十四時間三百六十五日拘束される』と言っていたけれど、それはこういうことだったのかと今になって気がついた。確かにこれでは、玲那の都合が一切考えられていない。玲那が不利と言ったのはこういうことだったのか。だからといって、玲那から契約を解除しますという気にはならなかった。
「そういう契約ですから、受け入れます」
「殊勝なことだな」
景臣は玲那の横にひざまずいたまま髪をかき上げると、口を開いた。
「それでは早速、楽しませてもらおうか」
ペットだのそばにずっと侍れと言われても、玲那はいまいちピンとこなかった。
景臣は玲那の反応を見て、意味が分かっていないことに気がつき、さらに付け加えた。
「女性は身を飾るためにアクセサリーを身につけますよね」
「……え、えぇ」
突然、話が変わったことに戸惑ったが、玲那はとりあえず相づちを打った。
「あなたは、それと一緒ですよ」
「どういう意味ですか」
「俺をより良く見せるための部品ですよ」
「部品……」
「フルオーダーのスーツに、世界に名の知られたブランドの腕時計。その横にいるのは、高嶺の花であったはずの、美しい女性」
景臣のその言葉は、どこか馬鹿にしたような響きが伴っていた。
「俺が出かける時に常に同行するのが、あなたの仕事」
「……はい」
「そして、出掛けないときは、あなたの身体で俺を悦ばせるのが仕事だ」
「…………」
そういえば、小牧が『景臣に二十四時間三百六十五日拘束される』と言っていたけれど、それはこういうことだったのかと今になって気がついた。確かにこれでは、玲那の都合が一切考えられていない。玲那が不利と言ったのはこういうことだったのか。だからといって、玲那から契約を解除しますという気にはならなかった。
「そういう契約ですから、受け入れます」
「殊勝なことだな」
景臣は玲那の横にひざまずいたまま髪をかき上げると、口を開いた。
「それでは早速、楽しませてもらおうか」

