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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第29章 【二十九話】人の命の儚さ

そうして景臣はくすりと笑い、玲那の肩に手をかけた。
まさかそうされるとは思っていなかった玲那の身体はびくりと跳ね、景臣を振り返った。
両口角をくっと上げた景臣が、挑むような視線で口を開いた。
「玲那と同棲してます」
「…………っ!」
「大変快適な生活を送ってますよ」
その一言で、父は玲那が言いよどんでいたことを察したようだ。片眉を上げ、景臣を睨みつけた。
そうするとどうしてだろう、あまり顔は似てないと思っていたのに、雰囲気が似ているように思え、やはり親子なのだなと実感した。
「快適なのはおまえだけだろう。なるほど、引きこもる場所が変わったということか」
「いい年した駄目息子が、これだけ美しい女性を伴侶にしようとしているのですよ。彼女に溺れても仕方がないでしょう」
景臣の言葉に、父と小牧は呆れてしまったようだった。
玲那もまさかそんなことを言うとは思っていなくて、恥ずかしすぎて顔を正面に戻せない。
「その一言で、景臣がどんな生活を送っているのか如実に物語っているよね。つき合わされてる玲那さんの身にもなってみなよ」
「……ったく、だれに似たのやら」
「少なくとも、あなたたちではないのでしょうね」
景臣のその一言に、玲那はふと疑問に思ったことがあったが、小牧の言葉にかき消えた。
「──で、挿入れたの、挿入れてないの?」
「まだ」
「へー。勃つんだ?」
小牧の不穏な一言に、玲那は真っ赤になった。
「そこは想像に任せる」
「──景臣」
「はい、なんでしょうか」
「三百日問題というのは」
「もちろん、知ってますよ」
「ぼくも知ってる!」
「それは当たり前だろう」
まさかそうされるとは思っていなかった玲那の身体はびくりと跳ね、景臣を振り返った。
両口角をくっと上げた景臣が、挑むような視線で口を開いた。
「玲那と同棲してます」
「…………っ!」
「大変快適な生活を送ってますよ」
その一言で、父は玲那が言いよどんでいたことを察したようだ。片眉を上げ、景臣を睨みつけた。
そうするとどうしてだろう、あまり顔は似てないと思っていたのに、雰囲気が似ているように思え、やはり親子なのだなと実感した。
「快適なのはおまえだけだろう。なるほど、引きこもる場所が変わったということか」
「いい年した駄目息子が、これだけ美しい女性を伴侶にしようとしているのですよ。彼女に溺れても仕方がないでしょう」
景臣の言葉に、父と小牧は呆れてしまったようだった。
玲那もまさかそんなことを言うとは思っていなくて、恥ずかしすぎて顔を正面に戻せない。
「その一言で、景臣がどんな生活を送っているのか如実に物語っているよね。つき合わされてる玲那さんの身にもなってみなよ」
「……ったく、だれに似たのやら」
「少なくとも、あなたたちではないのでしょうね」
景臣のその一言に、玲那はふと疑問に思ったことがあったが、小牧の言葉にかき消えた。
「──で、挿入れたの、挿入れてないの?」
「まだ」
「へー。勃つんだ?」
小牧の不穏な一言に、玲那は真っ赤になった。
「そこは想像に任せる」
「──景臣」
「はい、なんでしょうか」
「三百日問題というのは」
「もちろん、知ってますよ」
「ぼくも知ってる!」
「それは当たり前だろう」

