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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第36章 【三十六話】拒絶
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 退院許可が下りて、久しぶりに部屋に戻ってきた。すっかり見慣れた部屋を見て、なんだかホッとする。

「玲那、身体はどこも痛くないか」

 部屋に入るなり、景臣は玲那を背後から抱きしめてきて、耳元でそんな囁きをしてきた。
 病院にいる間はずっと手を握られていただけだったので、久しぶりの景臣の体温に玲那の心臓が痛いくらいにどきどきいい始めた。
 景臣の手が玲那の身体の前に来て、大きな手のひらでお腹を温めるようにあてがわれた。

「入院中に生理が来て、妊娠していないことも証明された」
「……はい」

 道弘とはそういったことはしてないので当たり前だし、景臣も玲那の身体をさんざんもてあそんでいた割には最後までしていないのだから、妊娠していないに決まっている。

「でも、籍を入れるまではお預けだ」

 退院してきたばかりだからそういうことはしないのかとホッとしていたら、甘かった。景臣の手は当たり前のように玲那の服に手をかけて、するりと脱がしていく。

「……え」
「玲那の身体に問題がないか確認しないと安心できない」
「もっ、問題はっ。ん、ゃぁっ」

 久しぶりとはいえ、景臣にすっかり慣らされた身体はあっという間に堕ちていく。
 景臣の顔が首筋に埋められ、音を立てて吸われた。それだけでびくんと身体が大きく震え、甘えた声が勝手に出てくる。

「玲那」

 こちらも、玲那に負けずとも劣らずな甘い声。

「ここでは辛いから、ベッドに行こうか」

 と誘われ、乱れたままの姿で玲那は向かった。
 ドアを開けるとすぐに景臣は玲那をベッドの上に押し倒し、性急にスカートの裾をめくり上げ、下着をぬがさないままで顔を埋めてきた。

「あっ、かげおみさんっ」

 そんなことをされたことのない玲那は戸惑いの声を上げた。
 鼻の頭で敏感な陰核を擦られ、布と擦れて思いもよらないほどの大きな喘ぎ声が出たことに驚き、手の甲を口に押し当てると、景臣に取り払われた。

「声を聞かせて。たくさん啼いて」
「んーっ、やぁ」

 景臣は玲那がより感じるところを探り当て、擦ったり甘噛みしたりしてきた。

「んんっ」
「ほら、しっかり啼いて」
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