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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第36章 【三十六話】拒絶
 そんなことを言われたら、声を出すのが恥ずかしい。だから玲那は唇をかみしめて我慢をしようとしたのだが、下着のクロッチから指を差し入れられ、蜜口からするりと指を埋め込まれ、玲那は甲高く啼いた。
 それに気をよくしたのか、景臣は指を抜き差しして玲那のナカを擦っていく。

「あ……や、そこ、だめぇ」
「ココ、がいいのか」

 景臣は玲那の下着を脱がすと、埋め込んでいた指を増やし、舌先で触ってほしいと言わんばかりに赤く実った花芯をつついた。
 久しぶりの刺激は、玲那の身体を大きく跳ねさせた。

「ぁ、いやぁぁぁ」

 景臣に刺激を与えられる度に、奥から蜜があふれてくるのが分かった。景臣の長い指がナカを擦ると、玲那の身体はびくりと跳ねた。にじみ出てくる蜜が淫靡な音を奏で、玲那をあおる。

「久しぶりだからか、少しきついな」

 景臣の声に、ナカが勝手に収縮をして指を締め付けた。

「俺の指を食いちぎるつもりか」
「あ……んっ」

 久しぶりの行為は息が苦しいけれど、頭が真っ白になるくらい気持ちがいい。
 玲那の身体はもっと貪ろうと景臣に手を伸ばし、無意識のうちに身体に抱き着こうとしたのだが。

「俺に触るなっ」

 と一喝され、手を払いのけられてしまった。

「……あ」

 行先をなくした玲那の腕は宙をかき、力なくベッドの上に落ちた。
 景臣からそうやって拒否をされるとは思っていなかったため、玲那はどうすればいいのかとっさにわからず混乱した。
 しかも玲那のナカをまさぐっていた指も勢いよく引き抜かれた。

「……すまない」

 景臣の常より暗い声がしたあと、玲那から離れて、部屋を出て行った。
 取り残されてしまった玲那は、ぶわりと感情が吹き出してきて──堰を切ったかのように涙があふれ出てきた。
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