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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第43章 【四十三話】第三の死体

■ □ □
玲那はうずくまったまま、眠ってしまったようだった。
気がついたのは、身体を揺さぶられたからだ。
「玲那、出掛けるからシャワーを浴びてきて」
「え……ぁ、景臣さん! わたしっ! せっかく景臣さんが早く孕むようにってたくさん注いでくださったのに、その、ほとんど流れてしまって……」
玲那のその言葉に景臣は少し呆れたような視線を向けてきたが、玲那は続けた。
「あの、また……景臣さん、くださいますか」
玲那はとにかく必死だったのだが、景臣は蔑んだ目で玲那を見ていた。
景臣がどうしてそんな表情をするのか分からなくて、玲那は本気で泣きそうになったのだが、景臣の次の一言で涙が引っ込んだ。
「川端多香枝の死体が発見された」
「──え」
「小牧経由で警察から事情聴取をしたいから、出頭して欲しいと要請があった。もちろん、任意だから行かなくてもいいが、どうする?」
もちろん、玲那は多香枝を殺していないが、疑われているというこの状況は落ち着かない。
「──行きます」
「ふぅん? それなら、シャワーを浴びて、朝……というよりはもう昼に近いが、食ってから行くぞ」
景臣は手に持っていたシルクのガウンを玲那に投げ渡すと、部屋を出て行った。
玲那は投げられたガウンを手に取ると羽織り、シャワーへと向かった。
玲那はうずくまったまま、眠ってしまったようだった。
気がついたのは、身体を揺さぶられたからだ。
「玲那、出掛けるからシャワーを浴びてきて」
「え……ぁ、景臣さん! わたしっ! せっかく景臣さんが早く孕むようにってたくさん注いでくださったのに、その、ほとんど流れてしまって……」
玲那のその言葉に景臣は少し呆れたような視線を向けてきたが、玲那は続けた。
「あの、また……景臣さん、くださいますか」
玲那はとにかく必死だったのだが、景臣は蔑んだ目で玲那を見ていた。
景臣がどうしてそんな表情をするのか分からなくて、玲那は本気で泣きそうになったのだが、景臣の次の一言で涙が引っ込んだ。
「川端多香枝の死体が発見された」
「──え」
「小牧経由で警察から事情聴取をしたいから、出頭して欲しいと要請があった。もちろん、任意だから行かなくてもいいが、どうする?」
もちろん、玲那は多香枝を殺していないが、疑われているというこの状況は落ち着かない。
「──行きます」
「ふぅん? それなら、シャワーを浴びて、朝……というよりはもう昼に近いが、食ってから行くぞ」
景臣は手に持っていたシルクのガウンを玲那に投げ渡すと、部屋を出て行った。
玲那は投げられたガウンを手に取ると羽織り、シャワーへと向かった。

